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歴史は韻を踏むという。

ぼくたちの生活は、歴史以前の過去から現在、おそらくは未来まで変わらないものを共有している。

「感情」だ。

人類が集団で生活をしだしたのとの同時に生まれたのが、トレード(交換)という習慣で、その動詞に付随する名詞を「お金」という。

物々交換→石、貝、塩、動物→希少金属→紙幣→信用(クレジット)→デジタルマネー

ChatGPTにこれらの「お金」を定義付ける条件(機能)を聞くと、

・価値の保存→貯められるもの
・交換の媒介→やり取りできるもの
・価値の尺度→比べられるもの

であるといい、その条件を満たすための特性は、

①普遍性
②持ち運びの容易さ
③耐久性
④分割可能性
⑤偽造防止性


という返答がきた。

人類の歴史では、庶民(我々)の「感情」が苦しむ時代が定期的に訪れる。なぜ庶民が苦しむかというと、生きていくために必要な「お金」の価値が減ってしまう現象が人類の歴史では定期的に訪れるからだ。

つまり、インフレである。



歴史を紐解いてみると、インフレという現象が、どれだけ人々の感情を痛めつけてきたかがわかる。

いつの時代も、庶民の利害を調停する人→政治家には、庶民の感情を理解することが難しいようだ。

フランス革命で起きたのは、庶民がパンを買えなくなる事態で、のちの世に、「パンが食べられないならお菓子を食べればいいじゃない」という伝説的なパンチラインを生んだ(史実ではないらしいが)。

第一次世界大戦後、ドイツのハイパーインフレが生んだのはナチスの台頭であり、第二次世界大戦である。

日本でもそのような例があるか、ChatGPTに聞いてみる。


日本の歴史において、インフレが直接または間接的に引き金となった事件はいくつかあります。以下に代表的な事例を挙げます。


1. 戦国時代の「貨幣インフレ」

  • 概要: 戦国時代には戦乱の拡大とともに各地で貨幣が大量に発行され、粗悪な銀貨や銭が流通。特に「永楽通宝」の模倣品が増え、通貨の価値が低下。
  • 影響: 経済の混乱が進み、商取引に影響を与える一方、戦国大名は独自の経済圏を構築し、領内経済を統制する政策を導入するようになった。

2. 明治維新後の「紙幣インフレ」

  • 概要: 明治政府は新国家の基盤を整えるために大量の「太政官札」を発行。しかし、政府の財政基盤が脆弱だったため、通貨価値が下落し、インフレが発生。
  • 影響: 物価高騰により庶民の生活が圧迫され、社会不安が拡大。その後、大蔵省が兌換紙幣の導入や通貨整理を進め、貨幣制度を安定させた。

3. 第一次世界大戦後の「戦後恐慌」(1920年)

  • 概要: 戦時需要の急増で日本経済が拡大し、物価が高騰。しかし戦争終結後、需要が急激に減少して恐慌が発生。経済のバブル崩壊でデフレに転じた。
  • 影響: 多くの中小企業や農民が破産し、社会不安が高まる。この恐慌は、後の昭和金融恐慌(1927年)へとつながる経済的な土壌を作った。

4. 第二次世界大戦後の「ハイパーインフレ」

  • 概要: 戦後、日本では物資不足と戦争の影響でインフレが激化。貨幣価値が急落し、日常的な買い物ですら困難になる。
  • 影響: 1946年の「新円切替」による通貨リセットが実施され、金融システムの安定化が図られる。同時に物価統制政策や財政再建が進められ、高度経済成長の基盤が築かれる。

5. オイルショックと「狂乱物価」(1970年代)

  • 概要: 第一次オイルショック(1973年)で原油価格が急騰。輸入依存度の高い日本では、物価が急激に上昇し「狂乱物価」と呼ばれる事態に。
  • 影響: 家庭用品から食品まであらゆる価格が高騰し、消費者がパニックに。政府はインフレ対策として緊急の物価抑制策を実施。この経験から日本の省エネ政策が進展。

6. バブル崩壊後の「不動産インフレ」

  • 概要: 1980年代のバブル経済期に地価や株価が異常に高騰。人々が資産価格の上昇に期待して投機的な行動を取ったため、インフレ的な状況が発生。
  • 影響: バブル崩壊により資産価値が暴落し、企業倒産や金融機関の破綻が続出。これが日本の「失われた10年」の引き金となった。

7. 消費税増税と物価上昇(近年の事例)

  • 概要: 2014年の消費税増税(5%から8%)、2019年の再増税(10%)により一時的に物価が上昇。ただし、経済成長が伴わない「スタグフレーション」の懸念も浮上。
  • 影響: 消費者心理が冷え込み、個人消費が低迷。一部の業界では価格転嫁の難しさから経営圧迫も発生。

8. コロナ禍後の「インフレ懸念」

  • 概要: 2020年代初頭、新型コロナウイルス対策で各国が大規模な財政出動を実施。世界的な需給のアンバランスが発生し、輸入品価格や原材料費が高騰。
  • 影響: 日本でも食料品やエネルギー価格が上昇し、実質的な生活コストの負担が増加。賃金が追いつかない状況が問題視されている。

日本におけるインフレ関連の事件は、経済の成長や政策の失敗に密接に結びついています。特に、戦後の混乱期や国際的な経済危機の影響が大きく、社会全体の構造を揺るがす要因となっています。

ありがとう!

今、日本でこれだけ「減税」が叫ばれているのは、そもそも高いと感じていた税制のうえに、インフレがじわじわと生活に侵入してきた実感があるからだろう。

インフレの時代に起きる一番の懸念は暴力だと思う。テロル。その根幹にあるのはインフレーション。「自分たちの財産」の価値が否定されたときの「感情」なのだろう。

歴史上何度も繰り返すということは、人類の生活に固有の設定であるということだ。

こうやって書くと、何かインフレが悪の権化であるかのように感じてしまうがそうでもない。

ドラゴンボールを読んでみるとわかるように、インフレは、主人公の成長と世界の成長をうながす大切なイベントである。もしドラゴンボールの世界にインフレがなかったら、ヤムチャとちちくりあうだけで時間が過ぎていき、読者を飽きさせてしまっただろう。

悪い奴が出てきたといっても、まるで具体性のない世界征服をもくろむピラフ、身長を高くしたいレッド総帥くらいのもので、物語としてどこか物足りない。

主人公の孫悟空は、修行に次ぐ修行で順調に強くなる。そして仲間も強くなる。そこに現れたピッコロ大魔王のインパクトたるや。そのピッコロ(の生まれ変わり)ですらかなわないサイヤ人。そのサイヤ人ですらかなわないフリーザ。

というように、インフレは、物語世界をより豊かに、より展開速度をもって進ませる起爆剤。ジャンプ脳にとっては、むしろ我々の時代が来たと思って邁進したい。

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