期待値を積み上げていくという表現があるが、期待値には、「積む」という動詞にあるようなマテリアル感はない。だから、期待値のある行動を繰り返したとしても、数回連続で下振れたりすると、感情、精神がボカーンと爆発する。
やはり、借り物の言葉はうまく自分の肉体になじまないのだろう。もう少し自分の体と連動する表現にしなければと、自戒の念を込めてそう思う。
期待値を積むことは、徳を積むことに似ている。
爆発的なリターンを期待して賭け事をする人間は、この手の行動が苦手で、そりゃそうだろという話なのだけど、勝っているときだけドヤ顔で、負けているときは”ひきこもる”という態度では、期待値を追っているとは言えない。
期待値に取り組むのであれば、病めるときも、健やかなるときも、変わらない姿勢で期待値に取り組むしかない。
スロットをしている頃もそうだったが、負けていると、気分的にブログ更新なんかしたくない。しかしそこは心を無にして、鬼にして、期待値を追う。そしてその行為を文章化する。
去年の秋頃、骨折した右手のリハビリがてら始めた習慣がある。
素振りだ。大昔、剣道の初段になったときにプレゼントしてもらった木刀を部屋を傷つけないように振っている。
おかげで筋骨隆々になり、モテモテになりました。ということはまったくないのだけど、毎日同じ動作をくりかえすことは、精神の安定につながる。少なくともそのことに集中している間は。
とにかく体を動かすこと。正しい姿勢で、正しい動作をすること。
ぜんぶ同じなのだと思う。行動主体にとって正しい動詞というのがある。すべての仕事がそう。正しい姿勢で、正しい動作をする。雨の日も風の日も。天井の日も、大底の日も。
徳を積むように、期待値を追う。
ということで、ブログを開設して11年が経ちました。
文章を書いて残して11年。4000の夜を越えて4000の記事になった。世間体的には特に何の成果も得ていないがぼくは嬉しい。感慨無量。
これからもよろしく～
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