2bf08c76

(MAJOR 2nd)より


おっす、オラ、パチンコ/パチスロしてますよー、とは、なかなか言い出せない不思議。みなさまは気軽にカミングアウトできるだろうか? ぼくは難しい。

先日、台風のニュースを見ていたときのこと。

避難しなければいけない人たちが、車を地上に置いておくと、浸水、水没の恐れがあって困っていた。そこで、おそらくオーナーか店長が立ち上がった。パチ屋のものらしき立体駐車場を無償で開放した。

おお。珍しくいいニュースじゃないか。しかし、アナウンサーは、その明らかにパチンコ店と思しき施設を、「遊技施設」と呼称したのだった。ユウギシセツ? 悪いニュースのときは、パチンコ店と名指しで報道されるというのに、いいときは、ボカすのか。

お。陰謀論か? いや、これは陰謀論とは少し性質が違う。人々のささやかな娯楽かもしれないが、刑法で規定されている賭博罪を無効化しかねない、という入り組んだ問題、我が国のグレーゾーンでありますわね。

メジャーリーグベースボール(米国)における報復死球や、その対象になり得る、点差の離れたときの盗塁、スリーボールからのフルスイングの禁止、あるいは、卓球におけるストレート(完封)勝ちは避けた方が望ましいというような裏ルールに近いのだろうか。陰謀ではなく、そういうものだ、という開き直りがある。その方がカッコええやろ、という美意識があるのかもしれない。

もしかしたら、人間の感覚は、白黒はっきりできない問題だとしても、「決まりだから」という既成事実を疑うことが難しいようにできているのかもしれない。ある種の虫が、灰の香りを嫌がるように。

めんどくさいから、蓋をしておきましょう。

思考停止は、脳にとってとっても心地いい状態である。そのため、原因を一元化でき、かつ押し付けられる陰謀論やオカルトは、いつの時代も廃れない。小生が小学生の頃は、身体に支障があるという意味の言葉が、おかしなことをする、しようとするすべての子供に向けて使用されていたが、今では、統合失調症にまつわる病名や病名の略が、そのワードなのだろう。

自分は、その対象者よりも上である、というマウントなのだろうか。クソとかファックとかもそうだろうが、とりあえずそれを言っておけば落ち着くんだナ、という人が大勢いること自体が、病的に思えるが、「身体」に対する差別から、「精神」に対する差別に、というのが、20世紀から21世紀へという歴史の変遷なんだろうか。それは、成長なんだろうか? ある意味では進歩しているとも言えるだろうが、ある意味ではグレーゾーンが広がったとも言える。

ともあれ、隠れているからこそ、生まれるものもある。

いつの時代も、隠れているものを見たい、暴きたいという人の心が、好奇心となり、探求心となり、未知の世界を切り開いていてきたわけで、ということは、パチンコ屋が明るみに出てしまったら、健全さが売りになってしまったら、そこで行われているパチスロットの気持ちよさは、減じてしまうのかもしれない。

ギャンブルを続けた末に待っているのは破滅だが、明るい破滅は目も当てられない。というわけで、パチンコ屋はいつまでもグレーゾーンにいてほしい。そんな願望もまた、後ろ暗いものである。よって、パチンコ/パチスロをしているとは、なかなか言い出せない。

後ろ暗さを抱えて、パチ屋へ。打つ台なし。あべし。

にほんブログ村 スロットブログへ