この世界にエネルギー保存の法則があるように、架空の世界にも何かしらの法則が存在する。たとえば、ぼくが小説を書くうえで禁止していることは、
・語り部以外(動物、植物、無機物)が喋るの禁止
こんなルールはいくらでも破れる。
寿くんがジャグラーを打っていると、リールの中のサイくんがこう言いました。「ぜんぜんペカらんねえ」と。
おま、語り部は誰やねん。物理法則を無視することは、語り部の意志ではなく、作者の押し付けであり、その押し付けは、物語の世界(たとえばサイくんの現実)をゆがめてしまう。物語の世界をゆがめることは、同時に作者の世界をゆがめることである。
もし動物が喋れるのだとしたら、この世界はこんな世界になっていない。ぼくは動物にも感情はあると思う。一緒に生活をしたことがあれば誰もが思うと思うが、ぼくもそう思う。生物の中で人間だけに感情が生まれる理由や正当性があるとは思えない。
感情がある以上、動物にも言葉めいたものはあるかもしれない。
が、人間のそれとは違う。やったぜウェーイ、という感情はあっても、その感情の発露として「やったぜウェーイ」は出てこない。そういうことだ。
だって、エヴァンゲリオンという作品の中で急にエヴァがしゃべり出したら嫌じゃないですか?
エヴァ「シンジ。乗れーい」
シンジ「うぇーい」
いやいや。
2022年2月7日寿
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