この記事を書いたのは2016年5月19日のことで、フックが弱すぎてお蔵入りしていたのだけど、状況が変化したので、リライト。
消して―
リライトしてー
”
ぼくは音楽が好きだ。
もし、音楽が好きで、今ヒマだなあ、することねえなあ、という人がおられたら、この2本の映画を見てほしい。音楽好きがこの映画を見て、クソつまらねえという感想を持つことはたぶんない。
「はじまりのうた」BEGIN AGAIN
「君が生きた証」RUDDERLESS
はじまりのうたのクソ最高なところは、「LOST STARS」という楽曲。この曲がもう良くて、良くて。
君が生きた証に関しては何も言えない。これに関しては本当に何も言えない。考える入り口に立っただけで胸をかきむしりたくなる。答えが絶対に出ないこと。それでも音楽を……その音楽を否定することだけはできない。
”
うーん、やはりフック(ヒキ)が弱っちい。
というところで、2022年暮れ、友人に誘われて、マルーンファイブのライブに行ってきた。そこで、セットリストにはなかった「LOST STARS」を聴いた。
いやー良かった。本当に良かった。
歌のうまさは、人間の持つあらゆるアビリティで一番
音楽の伝播力は、他のどんなコミュニケーションツールよりも強力なもので、かつて、芸術が弾圧された時代があったが、それもそのはず、芸術は人間の脳にとって向精神薬と変わらない効果がある。
小説は、ダウナー系のドラッグ(みたいなもの)で、絵画もそう、マンガもそう。うおおおおおお、という感情に包まれることはあるものの、基本的にはひとりでこっそり楽しむものだ。
ドラマ、映画、演劇と、個人→集団性が高まり、「音楽(music)」に至って、共有感が爆発する。
世界中のあらゆる祭りは、必ず「音楽」がともにある。
musicの語源は女神の名前であり、文学も、美術も、学術も、舞踊も、音楽も、すべてこのmusaと呼ばれる女神たち(父はゼウス)の技術ではあるものの、唯一音楽だけが、女神たちの名を冠して独立している。
何せ、リアルに集団を踊らせる力を持つのは音楽だけ。
それは、見たいもの以外見ようとしない目に比べて、耳が受動的であり、強制的だからだろう。目は閉じれば見えないが、耳をふさごうとしても音が入ってきてしまうのだ。
この曲を、「はじまりのうた」経由で耳に入れると、もう間違いなく好きになる。本当に。
それでは聞いてください。アダム・レヴィーン(from MAROON5)で、ロストスターズ
今月いっぱいでFXブログを閉じます