書くこと、賭けること

どうもはじめまして。スロ小説家のブログです。

すべての書かれたもののうちで私が愛するのは、自分の血で書かれたものだけだ。
血で書け。そうすればきみは、血が精神であることを経験するだろう。

フリードリヒ・ニーチェ 永井均訳
「ツァラトゥストラはこう語った」
読むことと書くこと、より

2016年10月

記憶がないは通用しない

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午前11時のブンガク

な?

目が覚めると、東京タワーの下にいた。

主人公(30代後半、男性)が思い出していたのは、ある小説だった。
ある日の朝、主人公、グレゴール(最近の翻訳ではグレーゴル)・ザムザは、自分が毒虫になっていることに気づく。あかん。仕事行かなあかん。だけど、おれは、どこからどう見ても、人間ではない。毒虫である。比喩ではない。虫の種類はわからないが、少なくとも、人間ではありえない。これ、どないしたらええんや? しかしグレゴールはマジメな男だった。そんな状況でも、職場に行こうと奮闘するのだった。が、今の自分には足がたくさんある。それぞれが独立してワナワナ動いておる。どないしょ。家族が部屋の外から声をかけてくる。これ、ホンマにどないしょ。

「変身」フランツ・カフカ


ひとしきり、20世紀最強の中編小説に思いをめぐらせた後、主人公は思う。ああ、いっそのこと、おれが今、虫だったらよかったのに、と。朝起きたら毒虫になっている。何を断るにしても、最強の理由だ。まず、仕事に行けない。約束を守れるはずがない。体の構造上、声が出ない。ペンも持てない。弁解しようがないのだ。人間の法律が適応することもなさそうだ。リンゴを投げつけられるかもしれないが、とても、自由だ。もしかしたら、カフカさんは現実から逃れる手段を考えているうちに、この小説を思いついたのではないか。

我に返る。というか、気持ちが悪くて返らざるを得ない。おええええええ。排水溝に向かってゲロを吐く。外はすでに明るい。30代後半の男性が、早朝、音を立ててゲロを吐いている。毒虫よりも醜悪かもしれない。が、そんなことはおれの知ったことじゃない。

嫌な予感しかしない。ポケットに手を入れたくない。だって、何の感触もないのだもの。いや、足の感覚がおかしくなってるだけかもしれない。主人公はぐいと左ポケットに手を入れる。……ない。ない。何も入っていない。次いで、右。ない。何も入っていない。へへへ。へへへ。スマホ、財布、現金。へへへ。へへへ。

なくなっちゃった(テヘペロ)。

つづく
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ミリオンゴッド凱旋の天井 VSアナザーゴッドオブハーデス天井の頂上対決だ!

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GOD凱旋は5号機の最高傑作だと思う。疾風迅雷。超、期待値特化型マシーン。打つ機会が減ってきてさびしい限り。

ハーデス? アナザーさんのことはあまり語りたくありません・・・

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回春というファンタジー


波騒(なみざい)は世の常(つね)である。波にまかせて、泳ぎ上手に、雑魚(ざこ)は歌い、雑魚は躍る。けれど、誰か知ろう。百尺下の水の心を。水の深さを。
 

吉川英治 「宮本武蔵」より

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午前11時のブンガク

季節はめぐる。輪廻する。春から夏へ。夏から秋へ。秋から冬へ。そして再び春がやってくる。しかしながら、人生は一方通行である。幼児から少年へ、少年から青年へ、青年から壮年へ、壮年から中年へ、老人へ、死へ。

ゴール!

先日、「千と千尋の神隠し」を見ていたところ、舞台である油屋(湯屋)の入り口に、「回春」と貼られていることに気がついた。

回春とは、春が再びめぐってくるということであり、それが転じて若返りという意味を持ち、現代では、性的なパフォーマンスが回復するという隠語である。ぼくの聞き及ぶ限り、人間というものは、死の間際まで、性欲はなくならない。そして体力の幹たる筋肉は、トレーニング(使うこと)によってのみ、鍛えられる。だから回春というのは、いささかファンタジックな表現だろうと考える。

ところで、先週のアメトーークで、絵本製作総指揮官の西野さんがこんなことを言っていた。「ドキドキしてるぅ?」と。

なぜ年齢を重ねた人間がドキドキしなくなるかといえば、ドキドキは疲れるからである。それは第一に体力の問題なのだ。新鮮味の欠如。これも大きい。目にするものが何でも新鮮な十代、自分の好きなものを知る二十代。が、三十代に突入して、なおも新鮮さを失わないことは難しい。

しかし今、30代後半の主人公の、右のポケットには50万、左のポケットには50万が入っている。ポケットを叩くと♪ そんな歌を口ずさみたくなる気分だった。こんな単純なことでドキドキできるんだな、と思う。

主人公の心に浮かんでいたのは、幼い頃やったゲームだった。
「上、上、下、下、左、右、左、右、B、A」
グラディウスの無敵コマンド。

今、おれは、この時間からできるほとんどのことができる。車や土地を買うことは叶わなくとも、高級ソープに入れる。神戸牛、松坂牛、サーロイン、テンダーロイン、シャトーブリアン(テンダーロインの中央部)だって食べられる。ドン・ペリニヨン、ボルドーの5大シャトー、ルイ13世、ヘネシーリシャール等、分不相応な酒を飲むこともできる。おれは、自由だ。主人公は思う。過去なんて関係ない。年齢も関係ない。おれが今、何をするか? 選択することだけが、明日の自分を決めるのだ。ポケットの中の膨らみが彼の勇気だった。

地震、原発、火事、親父。

「トラウマなどない」と言い切ったアルフレッド・アドラーの言葉が現代人の心を刺激するのは、単一の事象に、自分の今の理由を求めることの無意味さを、現代人は嫌というほど味わったからではないか。過去に何があったにしろ、結局、人間は、今しか生きられないのだ。

主人公の目の前には、夜の街が広がっていた。心に広がる不安と期待。初めて海を目にする少年のような。

つづく
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悪魔に魅入られたように、モードCを6連続でスルーするも……


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さて、モードCの話。

これまでのワーストは、9スルー。テーブルDをBT後から1、2、3、4、5、6、7、8、9回スルーして、BC間天井でBTゲットというのが1度だけある。ただ、そんなにハマったのはそのときだけだし、そのときは大したマイナスでもなかったからいいんだけど。
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縮んでいく世界で・・・

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午前11時のブンガク

もういいや、お金を使ってしまおう。主人公はそう考えた。このまま中途半端に貯蓄を増やすよりも、いっそのことパーッと使ってしまい、ゼロからのスタート。もしくはゼロ地点までの13階段をのぼりたい。考えるのもめんどくさいしね。

が、貧乏性の主人公は、常にお金を期待値と絡めて考える節があった。どうしても、内訳が気になるのだ。外食の場合、原材料に、調理、接客、設備、土地代、という対価が加算される。500円程度の食材が2000円、3000円と膨れ上がる。ただし、自分で500円を払ってそれがつくれるわけじゃないから、納得はいく。

しかしたとえば、うら若き女性が隣に座ってくれるような飲み屋では、客の飲み物はタダだが、彼女たちにおごろうとすると、原価100円程度のものが1000円、1500円となる。これは馬鹿らしい。阿呆くさい。耐え難い。

うーむ。主人公は腕を組む。パーッと使ってしまおう、といってもなかなか使えるものではないのだった。どうすっか? 何だか悩んでばっかだな。考えたくないから金を使おうというのに、悩んでしまうとは、これはどういうことだ?

期待値とは何か。期待値とは、未来に起こるであろうことの、平均の値である。だからプラスにも、マイナスにも、振れることがある。1回1回の勝負では振れるが、その幅はプラスの範囲に収まる可能性が高い。だからスロットは勝てる。少なくとも、負けない。その戦術は、保守的なものだ。こんなことを続けてきたから、おれはこんな大人になってしまったんじゃないか?

つまらん大人である。たまらん小物である。
毎日のご飯の選択といえば、デフレ時代の勝者たるチェーン店が費用対効果に優れている。よって、牛丼にみそ汁のつく松屋がナンバーワン。何という消極的な人生だろうか。

よし、と決意して、主人公はセブンイレブンに入り、ATMで50万円をおろした。セブンイレブンを出て、向かいのファミリーマートに入る。テレレレレレーンルテレレレレン♪ という入店ミュージックが流れる中、ATMで50万円をおろす。今、主人公の右ポケットには50万が、左ポケットにも50万が入っている。ファミマを出る。何だかドキドキしてきた。高校生のような胸の高まりだった。

このお金をどう使おうが自由。守るも、自由。攻めるも、自由。すべては自分の采配ひとつなのだ。

わくわく。

つづく
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作者 寿
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ふと思う。スロ歴ってどれくらいなんだろう? 今年で20年? そんな経つ? ピーいれたいね。スロットばっか打ってるわけじゃなくて、普段は小説書いてんすよ。ちっとも売れないけどね。つうか売ってないしね。けどこのブログだと読めんすよ。フォウ!

ブログポリシー「my rights sometimes samurai!」
当ブログは、寿という人でなしが小説を書くなかで、
また、スロットを打つなかで、
はみ出たものを一所懸命につづったものです。
基本的に毎日更新してはいますが、
毎朝グビグビ飲めるというほどあっさりした、
また、健康的な文章ではありません。
油ギトギトのラーメンというほどではないと思いますが、
胸焼け、食あたりを起こす可能性がある由、ご留意くださいますよう。

また、コメントは大歓迎です。
引用ももちろん大歓迎ですが、引用元の記事を明記していただけると幸いです。
それでは今日もはりきって行きましょう! どこへ? パチンコ屋へ。
1日1回のポチを。
血がたぎります。

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