書くこと、賭けること

書くことを賭ける。賭けることを書く。とどのつまりは遊び。Life is the gambling you know?

「寿という言葉は経験による人の円熟という意味に使われていた」
「成功は、遂行された計画ではない。何かが熟して実を結ぶ事だ。其処には、どうしても円熟という言葉で現さねばならぬものがある。何かが熟して生れて来なければ、人間は何も生むことは出来ない」

小林秀雄「考えるヒント」より

2014年03月

週間我評第十週「雲を抜ければ光はある」

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第六十二話「趣味はパチスロです、という人に出会ったことはありますか?」

ぼくはない。

なぜだろう。やっぱりイメージだろうか。趣味はお金を捨てることです、みたいに聞こえるのだろうか。

そもそも趣味とはなんだろう。

そもそも「趣味はありますか?」「ありますよ」って会話は今も成立するんだろうか。

人と話すことが少なすぎてよくわからないな。

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「医師ガシェの肖像」フィンセント・ファン・ゴッホ

趣味か。

趣味って何だ?

広辞苑で引いてみる。

しゅ-み[趣味]

①感興をさそう状態。おもむき。あじわい。
②ものごとのあじわいを感じとる力。美的な感覚のもち方。このみ。
③専門家としてでなく、楽しみとしてする事柄。
④カントの用語。美的判断力の一つ。趣味判断。

ここでぼくの言っているのは③だろう。専門家としてでなく、楽しみとしてする事柄。

「趣味は何ですか?」と誰かに聞かれたとする。何て答えようか。

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第六十一話「この頃少し変よ」

スロットを打っていると、予期せぬところで高設定らしき台を拾うということが、極マレにある。

というか、期待値を狙った台がたまたま高設定(確定演出が出るだとか)というのが、最もお気楽な設定拾いだと個人的には思っている。狙いでなく拾いという点に留意いただきたい。

ということで、サラリーマン風の男性がボーナス終わりでいそいそとやめていった台を打ってみて、天国内で解除。その後のcz及びクエストへの移行率がよかったので、気分転換も兼ねてそのまま設定狙いに移行したというパターン。

相手はモンハン、エンターライズver.である。

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正直、設定狙いというよりも、後学のために200のゾーン(フロムサイトセブン)が終わるであろう300までは無条件に追おうと思い、あれよあれよと初当たりモンスターボーナスが11回。 大きく出ないけど数珠連が続くというthe高設定のスロットっぽい展開を堪能。 で、閉店三時間前330ゲームやめ。 褒められた立ち回りではないかもしれない。

ただ、運でしか勝てないのが今のスロットだからさ(マジで)。

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第六十話「パチンコ屋の中で落とした哀しみを」

アナザワさんちのハーデスさん。

店の傾向からいけるかな、と当日450前日444の台。
打ち始めてすぐ、当日764、前日146の台が空いたので、移動。
800ゾーンのざわざわはなし。中段リプがやたら来るなあと思っていたら、917ゲームでヒット。お犬様が出てきて+80(過去最高だ)。一枚役で+50。そのまま終了。ほぼとんとん。

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つづいて先ほどの台が空いているので打つ。

何だかすぐにざわざわしはじめ、2kでヒット。お犬様が出てきて+60、即終了。

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ほぼとんとん。

つづいて当日614、前日202、打ち始めてすぐリプ+鎖煽りが三回。ヘルゾーンは入らず。
1000ゲームあたりでプルートステージへ。えらそうな出目が頻発。
も、ステチェン。ん? ミノスステージ。
前作だと、天上っぽいステージから砂漠っぽいステージに落ちると、高モードが続いているっていう示唆だったよな、と思っていると、 一枚役を引き、三ゲーム後に333。カウンタを見上げると1075ゲーム。お犬様が出てきて+60。

即終了、と思いきや、一枚役から液晶ざわざわ。アナザワさんちのペルセポネさん初降臨。

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ちょこちょこ乗せて、終了。
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ほぼとんとん。

うーん。 続きを読む

第五十九話「期待値オトコ、経歴を詐称する」

期待値オトコは期待値オトコ的にこう考えた。


キャバクラに期待値はない、と。

キャバクラの売りは当然女の子であり、その女の子に初めて来た客とマジメな恋愛をされたら商売にならないのである。

となると、キャバクラで働く女の子のする行動はひとつ、次回来てもらう、ということである。

メールアドレスの交換も、その微笑みも、優しさも全部。


と、頭ではそう思う。

横を見ると、露出度の極めて高い服を着た女性に対し、にやにやしつつもスロットの仕組みについてえらそうに講釈をたれるオカルトおとこがいる。

絶望的だ、と期待値オトコは思う。

キャバクラにおいて、おそらく期待値は変動する。客の身分によって、持ち金によって。ある特別な人間にだけ、たぶん期待値は存在するのだ。でも、おれらにはない。

このピラミッド型の世界において、おれらは底辺以下なのだ。


「何してる人ですか?」と言われ、思わず「学生です」と言ってしまった。

「そうなんですね。わたしもです」

「……」


その女性は20分ほどで違う席に移っていった。「気に入ったなら指名すれば」とオカルトおとこは言った。

できなかった。



次についた女性にまた「何をしてる人ですか?」と聞かれた。

思わず「海洋生物学者です」と言ってしまった。

「え、すごーい」と言われた。


この店に入って以来、期待値オトコはひっきりなしに安い焼酎の水割りを飲んでいる。完全に酔っ払っていた。ここは何をするところなのだっけ? よくわからなかった。


期待値オトコは知りもしない海洋生物学について、ぺらぺらと喋っている。ウソをついている自覚すらない。


イルカはね、コミュニケーションを取っているんです、と期待値オトコは言う。うんうん、と女性はあいづちを打ってくれる。それが心地よく、期待値オトコは適当なことをそれらしく喋っていく。


ああそうか、と期待値オトコは思う。博打において、ブラフというのは、期待値を上乗せする手段でもあるのか。これは使えるかもしれないな。


いやいや。それはただのウソである。捏造である。


オカルトおとこはにやにやしながら、聞かれてもいないスロットの話を喋り倒し、期待値オトコは経歴詐称の手ごたえを感じ、キャバクラの夜はふけていくのだった。


会計時、オカルトおとこは、たけえ、と言った。

自分のお金で来るのは無理だな、と期待値オトコは思った。


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作者 寿
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ふと思う。スロ歴ってどれくらいなんだろう? 今年で20年? そんな経つ? ピーいれたいね。スロットばっか打ってるわけじゃなくて、普段は小説書いてんすよ。ちっとも売れないけどね。つうか売ってないしね。けどこのブログだと読めんすよ。フォウ!

ブログポリシー「my rights sometimes samurai!」
当ブログは、寿という人でなしが小説を書くなかで、
また、スロットを打つなかで、トレードをするなかで、
はみ出たものを一所懸命につづったものです。
基本的に毎日更新してはいますが、
毎朝グビグビ飲めるというほどあっさりした、
また、健康的な文章ではありません。
油ギトギトのラーメンというほどではないと思いますが、
胸焼け、食あたりを起こす可能性がある由、ご留意くださいますよう。

また、コメントは大歓迎です。
引用ももちろん大歓迎ですが、引用元の記事を明記していただけると幸いです。
それでは今日もはりきってまいりましょう! どこへ? チャートの世界へ。
1日1回のポチを。
血がたぎります。

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