書くこと、賭けること

書くことを賭ける。賭けることを書く。とどのつまりは遊び。Life is the gambling you know?

「寿という言葉は経験による人の円熟という意味に使われていた」
「成功は、遂行された計画ではない。何かが熟して実を結ぶ事だ。其処には、どうしても円熟という言葉で現さねばならぬものがある。何かが熟して生れて来なければ、人間は何も生むことは出来ない」

小林秀雄「考えるヒント」より

2014年03月

第七十一話「スロットは文学になるか?」

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「エミール・ゾラ」エドゥアール・マネ

最初に結論を書いておく。ならない。可能性はあるかもしれない。しかし少ない。

何せ前例がない。ぼくの知る限り、スロットが前面に出た小説はハセベバクシンオーの「ビッグボーナス」ただ一冊。


その本にしても、スロットを打つ人間の物語というよりは、ありもしない攻略法を売りつける詐欺の話である。


なぜだ?

スロットが社会に認知されづらい存在だからか?


ただし、ケツメイシのRYOは初代北斗を打つ日常をつづった書籍「涙でリールが見えない」を出しており、元シーモネーターことSEAMOは番長を歌詞に取り入れてみたり、初代北斗をモチーフにした楽曲をつくっており、パチorスロ番組を持つ芸人しかり、芸能界には隠れスロッターがたくさんいそうである。


だいぶ昔の話だけど、テレビでサッカー元日本代表フォワードの高原が休日はスロットを打つみたいなことを言っているのを見たことがある。


しかし文学の世界にはそういう人が全然いない。


ぼくの覚えている範囲では、唯一、芥川賞作家の金原ひとみが技術介入時代のスロットをけっこうな頻度で打っていたらしく、そのことを知ったアニかつ氏がパチスロ必勝ガイドで対談したくらいか。


なぜスロットが物語になりづらいかといえば、第一に、ドラマティックすぎるという点にあると思う。

別の言葉でいえば、自己完結的すぎるのだ。


国籍性別問わず、どこの誰でもいい、十八歳以上の見かけさえあれば(あるいは証明するものがあれば)、そしてお金という入場券さえ持っていれば、そのドラマに参加することができる。

そして、パチンコ屋の中にあるどんな台に座っても、そこそこのドラマを味わうことができる。


しかしそのドラマは他人にとって、実にどうでもいいドラマなのだ。


そのあたりを鑑みて、参考になる例が、スロットではなく、パチンコにある。


1994年のヒットソング「PACHINKOMAN」である。

 歌っているのはBOGGIE MAN。世間的に見れば一発屋といっていいだろうが、しかしこの曲は、当時中学生だったぼくですら口ずさむくらいの一般的な知名度があった。


この楽曲を一言であらわす言葉があるとすれば、悲哀だろう。その悲哀がキャッチーな音楽とあいまって、大衆の心を掴んだのだ。たぶん。


悲哀。それは物語の主題であり、音楽の主題であり、絵画の主題であり、ありとあらゆる芸術の主題である。


そう、軸が悲哀であるならば、パチンコであってもスロットであっても物語たりうる。


前言撤回。ぼくが世界を変える。スロットは文学になる。


しかし、具体案はまだない。


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第七十話「バジリスク絆で二回目のフリーズ」

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計算してみると、ここ一ヵ月半で、50回ほどバジリスクタイム(fromバジリスク絆)を引いているらしい。
記録によると、1000枚超えが六回。1500枚超えはゼロ。ほとんどが150~500枚程度である。
記憶によると、出る感じが全然しない台である。

それでも勝率42.4%というところを見ると、甘いのだろうし、ねらい目も悪くないと思う。何しろ、台のできは素晴らしいのだ。スロットの楽しさは、数字に翻弄されながらも発揮する自力感であると思っている。すべては100パーセント数字によってあらかじめ定められているにもかかわらず、各プレーヤーがヒキを発揮できる(ように感じる)ところ。

何だかバガボンドで沢庵和尚が武蔵に語る「それぞれの生きる道は 天によって完璧に決められていて それでいて完全に自由だ」という台詞みたいだけれど。


ねらい目としては、まず、回数スルー台である。もちろんBCスルーは5回以降が望ましいが、4回でも履歴を見ていけそうだったら打ってみるし、300を超えていようものなら飛びついている。今までの最高投資は25k。最高回収が30k未満ということを考えると多いような気もするが、ほとんどは10k以内にバジリスクタイムを引けているので(23/30)、とりあえずはこれで行っている。

難しいのが高モード狙い。難しさのカギは、モードが下がる可能性があるというところ。それと、モードCの扱いである。一度、BTが連続していた台を打ってみて、モードが悪くなさそうな感じだったので続行してみると、50ゲーム以内にポンポンと3回解除して(オール満月)、しかしバジリスクタイム入らず。いったん捨てて様子を見てみると、バジリスクタイムに入るまでに要したBCは10回。ブルブルと震えながら、このねらい方は危険だ、とふんどしを締めなおしたところ。

ただ、バジリスクタイム終了後あるいはバジリスクチャンス終了後に朧が森でひとり佇んでいるステージだった場合は粘った方がいいような気がする。今まで2回しかないけれど、そのどちらもモードC以上にいた感触。前作ではたしかAT復帰確定でしたよね。

そういえば、朧BCの月の解析が出ていました。半月はやはりモードC以上確定で、62.4%でモードC、25%でモードDだそう。ただ、前述の通り、モードが下がる可能性もあるので、ゼンツッパはありかどうか。現状、半月が出た次は無条件に打つ。それ以降は打つ台がなければ続行するし、他にもっと確実に打てる台があれば移動している。

リセットが熱いという情報がまことしやかにささやかれているが、あいにく当方の稼働地域には台をリセットするという文化がほとんど見られないため、検証のしようがない。とはいえ、リセット台が使えることの証左として、リセットをする店が少ないというのはあるだろうから、BT中に閉店を迎えた台などの翌日は注視したい。

モードが下がることのなかったウルトラマンウォーズに比べると、破壊力という点では劣る。劣るがしかし、台数の多さと需要の多さでカバーはできる気がする。末永くつきあっていきたいとは思うが、さて如何に。

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週間我評第十一週「タイトルが悪いとアクセスが伸びないことに気づく」

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第六十九話「病み上がり稼働日誌 下」

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昼食をしっかり食べ(カレーを食べました)、それまでの立ち回りの確認をして、別のホールに向かう。

ンゴロポポス前回520ゲーム解除、60ゲームという台がある。期待値をイマイチ理解できていないのでスルー。

カイジ193ゲーム。考えるまでもなく着席。ぼくの中で鉄板に近いパターンの演出だったが敗北。このめずらしさはいらない-2k

北斗転生のシマにて360ゲームでやめようとしているおじさんがいる。頭を下げず、上半身を動かさず、膝だけを曲げて確認するとあべし数は1115。

「やめちゃうんですか?」と聞く。
「うん。疲れたし」とおじさんは言う。
「打ってもいいですか?」
「どうぞ」
「どうも」
という会話を経て(実に6日ぶりの他者との会話であった)着席。おじさんは二箱を持って帰っていった。

5kで中段チェリーからテンハ、テンハが三回ループし、6k1481あべしで解除。
緑オーラ、上から二番目のステージからスタートし、少しだけ期待するも、勝舞魂獲得はゼロ。もちろん二連敗で、完全無欠の単発。

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テンハが二回続き、270あべしあたりで伝承なしを確認し、さっきのおじさんはエスパーだったと確信し、ヤメ。-4k

ラグランジェの206 cz履歴なし台。演出二回スルー、246やめ。-1k

ペルソナ4前回前々回100ゲーム以内解除110ゲーム。小役で引っ張られるアクシデントに見舞われ-4k

疲れた。
疲れたぞ。

……そういえば、今日の稼働が始まった頃は、ゆっくり稼働するとか何とか考えてなかったか? 気づけば何か台はないか? 何か台はないか? と探している自分がいる。

コノカンジ、ヨクナイ。

まあ、落ち着けよ、一息入れようぜ、と自分を戒めて、店を出る。

そしてぼくは個人的に一番好きなホールへ(とっておきは最後にとっておくのだ)向かうのだった。


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第六十八話「病み上がり稼働日誌 上」

風邪よ、さらば。

さて、準備は整った。


決して軽くはない足取りでホールへ向かう。三月も下旬、この陽気だというのに、マスク、ニット帽、マフラーを巻き、まさに変態の登場といった風体。


とりあえず、今日の目標はリハビリである。ということで、普段よりもゆっくりと動こうと思う。遮二無二台を取るような真似はしまい、と誓う。


まず見つけたるはバジリスク絆、前日BT(バジリスクタイム)後の342、当日180という台である。


据え置きでよし、リセットでよし、これ以上ないほどの都合の良さ、打たない理由はない。即断即決でGO!


1kで強チェリーを引き、すぐに超高確状態へ、そこでまた強チェリー、すんなり解除。朧声で青揃い、台枠ランプは青。何も引かずしてBTへ。しかも朧声&朧画面スタート(シャメ取る余裕なし)。50%以上だっけか?

も、二発終了。

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峠スタートなので追うと、これまたすぐに強チェリーから超高確状態へ、そこでまた強チェリー、デジャヴュ的展開からまたも解除。赤頭異色BCだが、台枠ランプは赤。BC中は何も引かず、朧の見つめる先にゲンノスケさまおらず、しかし、ワオ。赤満月。
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これがベットで復活し、バジリスクタイム。しかも天膳の声&天膳画面スタート。またもシャメ取る余裕なし。80%確定だっけ?


も、三発、終了。


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二割を二回耐えただけで上出来と思わなければダメなのか?

というか、どうやったら出るの? ねえ、これどうやったら出るの? ゲンノスケさま? まあ、BC絡まないとダメですよね。そうですよね。


はあ。

……忘れてたよ。スロットってこんな感じだったね、そういえば。



気を取り直して打ち始める。高モードが残ってるかもしれないしね。ゲンノスケさまのお庭スタート。

少し追うも、モードが高い感じが全然しないのでヤメ。+8k


何だかめまいがするぜ。

フラフラ歩いていると、モンハン月下に空き台発見、見ると65ゲーム。前回天国らしきところで解除している。一狩り行こうと着席(ゲームしたことないくせに)。何やらごちゃごちゃと演出が続く。そうこうしているうちに110ゲームで契機不明クエスト。そのまま解除。赤七。


ちっきしょー。後、2発で倒せたんだけどなあ。惜しい(楽しい)。

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続行。43ゲーム契機不明クエスト。そのまま解除。BAR揃い。


大樽爆弾を使うも、倒せず。


後、4発くらいか。惜しいね(楽しいね)。

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バーだし単発だしで続行。25ゲーム契機不明クエスト。失敗。98契機不明クエスト。失敗。少し回してヤメ。


どうして天国内に二連してこうなった? の-7k


逆に頭がすっきりしたぜ、と強がりながら、違うホールに向かう。


入った途端に鬼武者の敵役みたいな形相でこちらを睨む青年を発見。「ちっ」という舌打ちが聞こえてきそうである。一週間近くいなかったのだから、そのまま消えてろよ、という顔に見える。


そうそう、こういう世界だった……とりあえず店を回る。



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作者 寿
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ふと思う。スロ歴ってどれくらいなんだろう? 今年で20年? そんな経つ? ピーいれたいね。スロットばっか打ってるわけじゃなくて、普段は小説書いてんすよ。ちっとも売れないけどね。つうか売ってないしね。けどこのブログだと読めんすよ。フォウ!

ブログポリシー「my rights sometimes samurai!」
当ブログは、寿という人でなしが小説を書くなかで、
また、スロットを打つなかで、トレードをするなかで、
はみ出たものを一所懸命につづったものです。
基本的に毎日更新してはいますが、
毎朝グビグビ飲めるというほどあっさりした、
また、健康的な文章ではありません。
油ギトギトのラーメンというほどではないと思いますが、
胸焼け、食あたりを起こす可能性がある由、ご留意くださいますよう。

また、コメントは大歓迎です。
引用ももちろん大歓迎ですが、引用元の記事を明記していただけると幸いです。
それでは今日もはりきってまいりましょう! どこへ? チャートの世界へ。
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