書くこと、賭けること

どうもはじめまして。スロ小説家のブログです。

すべての書かれたもののうちで私が愛するのは、自分の血で書かれたものだけだ。
血で書け。そうすればきみは、血が精神であることを経験するだろう。

フリードリヒ・ニーチェ 永井均訳
「ツァラトゥストラはこう語った」
読むことと書くこと、より

2014年01月

第十八話「理不尽すぎる。カフカか」

初代ハナビで一撃2000枚くらいのコインを得たことがあった。

すると、「おい、てめー態度わりいんだよ」と隣の客に言われた。

「はい?」とぼくは返した。

彼の言っている言葉の意味がよくわからなかったからだ。

「だから態度、態度だよ」

「はい?」

「殺すぞ?」

「はい?」

男はタバコの煙をふうぅとぼくの顔に吹きかけて、もう一度同じ台詞を言った。「態度わりいんだよ」



また、とあるホールでアルゼの「バイオメサイア」を打っていた日のこと。
美しいリーチ目が出て、フラッシュで祝福された。
首尾よくビッグボーナスだった。
ぼくはいつものようにボーナスゲームをこなしていった。

と、どこからか怒鳴り声が聞こえ、見るとパンチパーマの店員が、今から鬼を殺す予定でもあるかのような顔でぼくの顔をにらんでいた。
「コルァー」
「はい?」とぼくは返した。
彼が何について憤慨しているか、皆目検討がつかなかったからだ。 

「出禁にすんぞコラ」

「はい?」

「リプレイは、外すな」

「……はあ」


そんな張り紙どこにもないけどなあ、と思いつつ、ボーナスゲームを消化していると、隣のおじさんの台にリーチ目が。ボーナス確定である。
 
おじさんはボーナスを揃えられずにオロオロしていた。 

リールが黒いうえにチカチカしているため見づらかったのかもしれない。
ぼくはおじさんに「揃えましょうか」と聞き、頼むわ、と言われ、トン、トン、トン、とゴシック調の赤黒い7を揃えた、その瞬間だった。

「コルゥア」という声が聞こえた。
 

さっきの店員が、鬼をミナゴロシにした後、さらに大ボスを倒しに行くかのごとき構えで立っていた。

「コルゥア、こんガキ、アホンダラ、店やったら他にナンボでもあるやろ。ここは目押し禁止の店やねや。出てけボケが。コラ。カス」


ぼくはボーナス終了後、400枚弱のコインを下皿に残したまま席を立った。そして二度とその店に行くことはなかった。


何が良くて何が悪いのかもわからなかった若き日のことである。

 

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第十七話「切り替える」

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気持ちを切り替えるということが、スロットを始めた頃からのテーマだった。


けど、何年経ってもなかなかうまくできなかった。

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第十六話「巨悪を撃つ!」

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どこかにとんでもなく悪いやつがいるのかもしれない。でも、そういう人は麦わらの一味か警察にまかすとして、ぼくは自らの中にある巨悪を見つめようと思う。

ぼくの考える巨悪とは、主に「嫉妬」と「後悔」である。 

羨ましいという感情は別にそんなに悪いものじゃない。その対象に少しでも近づきたいというのはポジティブな心の働きであるともいえる。

 

ただ、それに行動が付随しなければ、その感情はたちまち暗黒面に滑り落ち、嫉妬メンという巨悪怪人が誕生する。嫉妬メンは愚痴を吐き、嫉妬仲間を増やそうと画策する。


彼に捕まらないためには行動するしかない。

行動はつまり、嫉妬メンにならない唯一の手段であり、方法なのだ。


行動は第二の巨悪「後悔」を破る武器でもある。


後悔は歩みを停止させる。疑念、疑惑、人はぶれる。自分の居場所も、また、どこに向かうべきかもわからなくなる。


どうすればいいのだろう?
行動あるのみである。余計なことを考える前に動いてしまうのだ。

でもなければ、羅針盤(またはログポース)が必要なのだ。そして船、航海術、剣術に射撃術、料理の腕前に医術、考古学に建築技術、音楽の才覚、何より前に進む意志が必要なのだ。


こうやって並べてみると、本当に羨ましい。

ワンピースを読んでいると、理屈はさておき心が動く。


ルフィは嫉妬をしない。後悔もしない。すべてを乗り越え前を向く。

ただひたすらに前を向き、己の運命をまっとうせんがために勇気を振り絞り、前進する。

小さなことは笑いとばそう。だっておれたちは海賊なのだ。

 

果たしてそんな理想が物理的に可能なのかどうかはわからない(もちろん海賊を目指すのは無理だ)。


わかっているのは、過去には絶対に戻れないということ。

嫉妬や後悔をして得られるものは、逡巡している時間、機会の損失という負債のみ。


だからぼくは今日も巨悪を撃つために行動する(少なくとも願う)のである。


どこへ。パチンコ屋へ。

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第十五話「ぼくらは海で湖じゃない」

P1010017
ぼくたちはエントロピー増大の法則に逆らうように生きている。

が、その実感はない。

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第十四話「時間泥棒」

 先日、パチンコ屋の待合室でスポーツ新聞を読んでいたところ、

「久しぶりー」と声をかけられて、顔を上げた。


ぼくはパチンコ屋で他者とコミュニケーションをほとんどとらない人間であるから、当然、その声をかけてきた人は知らない人である。


目が合って、時が止まった。

往年のグレイを彷彿とさせるような髪型のビジュアル系男子である。あるいは狩野英孝風のギャル男である。

ぼくの好きな言葉で言うところの境界線上の人物である。


それはせいぜい一秒か二秒の間だった。


「させん。間違えました」と男は言って、すたすたと去っていった。


これが世に言う時間泥棒の手口である。


一秒か二秒か。

あの止まってしまった時間を返して欲しい。心から。


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作者 寿
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ふと思う。スロ歴ってどれくらいなんだろう? 今年で19年? そんな経つ? ピーいれたいね。スロットばっか打ってるわけじゃなくて、普段は小説書いてんすよ。ちっとも売れないけどね。つうか売ってないしね。けどこのブログだと読めんすよ。フォウ!

ブログポリシー「my rights sometimes samurai!」
当ブログは、寿という人でなしが小説を書くなかで、
また、スロットを打つなかで、
はみ出たものを一所懸命につづったものです。
基本的に毎日更新してはいますが、
毎朝グビグビ飲めるというほどあっさりした、
また、健康的な文章ではありません。
油ギトギトのラーメンというほどではないと思いますが、
胸焼け、食あたりを起こす可能性がある由、ご留意くださいますよう。

また、コメントは大歓迎です。
引用ももちろん大歓迎ですが、引用元の記事を明記していただけると幸いです。
それでは今日もはりきって行きましょう! どこへ? パチンコ屋へ。
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