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人は――意識的にせよ無意識的にせよ――共同認識として「神話」を持たないことには、うまく自然に生きていくことはできない。

村上春樹


すべての人間の体は(ほぼ)同じ機能があり、そのせいだろうか。人間の欲望が向く先にあるものも(ほぼ)同じだ。

・ないものねだり

・喪失感


そのようなわけで、人間の書く、または読む物語も二つの方向に分かれる。

仮に人間の特性を「二つ目を持つ生き物」ということにすると、主人公の目的は、三つ目の目を手に入れようとするか、失った目を取り戻そうとするかの二つに分かれるというようなことだ。

人が足りないもの、人が失ったもの。それを求める人間の行動が物語を生む。ボーイミーツガールまたはガールミーツボーイ。宝探し。戦争と平和。すべてがこの範疇で揺らぐ。

だからこそ、物語の結末は、「あなたはあなたでいいのですよ」という承認になる。三つ目の目を手に入れることに成功するにしろ失敗するにしろ、失った目を取り戻すのに成功するにしろ、失敗するにしろ。その事実を担保してくれる存在。それこそが「神」である。

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