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昨日は、相場には上昇トレンド、下落トレンド、レンジという三つの設定があるということを書いた。

設定をどう見分けるかについては、「ダウ理論」という法則を参照する必要があるが、とりあえずここでは大切なことをひとつだけ。

「トレンドは継続する」
→ただし、明白な転換サイン、明確な転換シグナルが出るまでは。

ということは、上昇トレンドであれ、下降トレンドであれ、「明確な転換シグナル」が出るまではその状態が続くということだ。

何だ簡単じゃん、と思われるかもしれないが、ある意味では簡単で、ある意味では難しいというのが本当のところだと思う。

相場を観察するための地図「チャート」には、ものすごく範囲の狭い地図から、ものすごく範囲の広い地図があって、そのすべてに設定があるからだ。

たくさんの地図を広げ、その街の構造を明らかにする。このことを「マルチタイムフレーム分析」と言うが、同じ街の地図のはずなのに、一枚一枚の地図がそれぞれ矛盾することがある。

設定狙いをしているときに、「小役は設定6、ボーナス確率が設定1」もしくは、「小役が設定1、ボーナス確率は設定6」というのはよくあることで、たいていの場合、その設定は1であるが、その店が「設定が入る店」かつ「2000ゲームほど回した」という条件があれば、「小役が設定6、ボーナス確率が設定1」という台は高設定である確率が極めて高い。

試行回数が多ければ多いほど、確率の確からしさは増す。その意味で、ボーナス確率のように大きな数字よりも、数分の1程度の小役の方がはるかに期待できる。

FXの場合は、大きな地図の方が多くの人間に参照される確率が高い。

ということで、FXの攻略の第一歩は、広い範囲の地図を記憶するくらい見まくって、そのうえで、短い地図との「合一」または「矛盾」をついていくというのが基本戦略になる。

設定の見分け方を書くといって、何だか抽象的な話になってしまった。ただ、期待値には「論理」というエンジンが必要で、そのエンジンなしではどこにもいけない車であって、論理は正確にインストールしなければならない。

ダウ理論

相場の値動きの特徴を「6つの基本法則」で説明するテクニカル分析の理論。
19世紀後半に米国の証券アナリストであるチャールズ・ダウ氏が考案しました。
6つの基本法則とは、
(1)平均はすべての事象を織り込む
(2)トレンドには3種類ある
(3)主要トレンドは3段階からなる
(4)平均は相互に確認されなければならない
(5)トレンドは出来高でも確認されなければならない
(6)トレンドは明確な転換シグナルが発生するまで継続する
の6つで、「上昇トレンド下落トレンドも継続する」という考え方がベースになっており、現在でもテクニカル分析のバイブル的理論とされています。

ダウ理論 大和証券ホームページより

とりあえず、(2)と(3)「トレンドは幾つかの波がある」というのと、(6)「トレンドは誰の目にも明らかな転換を示すナニカが出るまでは続く」は暗記しておきましょう。

これでは何のこっちゃわからないと思うので、明日は実際のチャートを用いてFXの天井狙いを書いてみようと思います。



【期待値? ナニ?という人のための】FXの始め方③


ダウ理論は、人の欲望の傾向と対策である