ところで、主人公属性たっぷりの人物が、こういうことを言うのをお聞きになったことはないでしょうか?
「確率が1%でもあるなら、あきらめない」
実に華のある台詞ですね。
これは、100回に1回しか起きないであろうことを、ごく近い未来に起こす(であろう)人物の台詞だから、華やかに、色づいて聞こえるのですけれど、実際問題、100回に1回しか起きない出来事を期待して、何かに取り組むことは、とんでもないギャンブルであり、そんなギャンブルに、全財産をぶっこもうとしている人が、もし仮に身内にいたら、何があっても(体を張ってでも)、止めるべきでしょう。
隙あらば自己紹介という習性のほかに、ぼくには、バジリスク絆という台の、バジリスクタイムというATを引くことに、生きがいのようなものを感じるというヘキがありまして、このBTなるAT、1/441.3という確率(日本全国、ほとんどのホールで打てる設定1の場合)らしく、それでいくと、ぼくは、0.22675736961451248%という確率を追っていることになり、1%を追う人の、4.54倍ほど、難しいことをしているということになります。エヘン。はたして、この感覚は、正しいのでしょうか?
違いますよね。
この確率の話の「核」というか「肝」は、確率そのものよりも、試行回数です。たとえば、1/100の確率だとしても、試行回数を300回ほどもらえるのであれば、ギャンブル性は、ぐっと少なくなって、勝率おおよそ95%、文字通り、十中八九、勝てる勝負であり、試行回数を920回ほどもらえるならば、99.9904%の勝利が約束されます。ということは、それが達成されない確率は0.0096%ということになり、万に一つも負けることはありません。もはやギャンブルとは言えないレベル。
確率自体は動かせない。だったら、試行回数を増やしちゃえ。ぼくたちがしているのは、大まかに言うと、そんなギャンブルなんですよね。あんまり華がないのは、だからでしょうか。
期待値見える化さんのハマり確率計算ツール