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星矢SP天井SRゲットそのままエピローグという最高の展開。楽勝で圧勝。

というところで、旧友からの酒の誘い。これは避けられない。避けられない。酒が進み、話もはずみ、そうこうしているうちに、もう飲めんと言って、旧友はタクシーで帰ってしまった。ぼくはどういうわけか、元気だった。

気づくと、雀荘にいた。11年ぶりのマージャンは、利き手の逆で箸を使ってご飯を食べるような、水の中で走れといわれているような、ゴボゴボゴボ、何これ? こんなもんどうやったら勝てるねん? さっぱりわからないのだった。

判断力鈍ります。そのくせ、気ばかり大きくなります。計算(もちろん)できません。回りの気配(もちろん)窺えません。酔ってギャンブルをすることほど、期待値のない行為はない。

2回の半チャンで、チップ含まず400ほどのマイナス。それもそのはず、四暗刻をツモられてしまった。11年ぶりの麻雀で、いきなり役満ツモに遭遇する確率は、如何ほどですか? 被弾してないだけマシだけどさあ(ぶつぶつ)。てか、その前に、400って数字は何? ペリカ? あたしわかんない。わかんないじゃすみません。4万です。チップ入れたらかるーく6万オーバーの負け。マージャンってこんな過激なゲームだったかしら。

とか、何とか、脳内会議を繰り広げているところに、カンチャン入る、ペンチャン入る、待ちを決めて、はい。リーチ。よし。一発ツモ。ぼくはそう言おうとして、また、牌を倒そうともした。そこで、背中に電流が走った。

〔ぼくは5(ウッパー)8ソウを待っていたはずなのだ。そしてぼくの手には8(パッ)ソウが握られている。が、よくよく自分の捨て牌を見てみると、リーチをかけた牌が、5(ウー)ソウなのだ。そして、ぼくの手牌の中には、5ソウが存在しない。つまり、ぼくは、5ソウと6ソウを間違えて、6ソウと2(リャン)ワンのシャボ待ちのリーチをかけてしまったのである。しかもその2ワン、ぼくはすでに捨ててしまっている。つまり、フリテンなのである。アッタマおかしい。こんなミス、マージャン始めたての小学生でもせんよ?〕

カッコナイは、0.5秒にも満たない時間である。ぼくは、心の中で泣きながら、パッソーを手放した。そこで、酔いが醒めた。

オレ、何やってんだ? ここはどこだ? 雀荘だ。次の瞬間、トイメンの男がリーチをかけ、その捨て牌を見て、待っていましたとばかりに、上チャの男がロンと言った。

……良かった、と思う。ぼくのミスが、白日の下にさらされないで。

ここまで、二日酔いの頭で文章を書いてみて、マージャンを書き言葉にするのって難しいんだな、と思った。ウッソー、パッソー、リャンワン、カンチャン、ペンチャン。フリテン。耳に入る言葉としては、頭の中ですぐに像を結ぶのだけど(マージャン打ち限定だろうけど)、文章を目で見ると、ウッソーは、Really?と、パッソーは、Passoaという、パッションフルーツのリキュールと誤解される可能性あり。カンチャン、ペンチャンって何? 誰かのあだ名? フリテンにいたっては、ほとんどシモのネタ。いやあ、文章化してみないとわからないことってありますね。

ともあれ、落ち着きを取り戻したぼくは、その次の半チャンをトップ、ラス半を3位でこらえ、チップ込み4万負けまで戻し、雀荘を後にした。

雀荘から出た後の空は、どれだけ明るくても、どこか煤(すす)けて見えるのはどうしてだろう? すでに動き出している街を歩き、歩き、両目が雀荘の外の光に慣れた頃、コンビニで缶チューハイを買って一息ついた。家について、泥のように眠った。
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