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けっこうな勢いで、小説を読んでいる。

今現在、読み途中の本のタイトルをあげてみる。

「第七官界彷徨」尾崎翠
「残虐記」桐野夏生
「愛がなんだ」角田光代
「源氏物語」与謝野晶子訳
「たけくらべ」樋口一葉
「さよなら、ニッポン」高橋源一郎
「エロチック街道」筒井康隆
「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下」村上春樹(再読)

本を読むときに必要なのは、「読まなければいけない」という体制づくりにあると思う。その意味で、図書館で本を借りるというのは、有効な方法である。返す期限があるのだから、読むしかないのだ。

ということで、手持ちの本を読みつつ、図書館で借りた本を読みつつ、本を返し、合間にスロットを打って(打ちながら電子書籍を読んで)、という日々を送っているのだが、次は何の本を読もうと、うろうろしていた図書館の中で、ぼくはどういうわけか、ぼくの名前と作品名が載っている文芸誌を発見してしまったのだった。

○○○

そこに載っているのは、ノリでつけたペンネームである。

ぼくは、間違えてエロ本を手にとってしまった小学生(本当は間違ってなどいないのだ)のように、あわてて本棚に戻した。

当時のぼくは、一作書くごとに、ペンネームを変えて文学賞に応募していたのだが、ノリでつけるものだから、賞味期限が異常に短く(次に見たときに恥ずかしくなってしまうので)、その何作目かの小説が、某文学賞の一次、二次と通ってしまい、だからこの文芸誌には、ノリでつけた名前が、二次審査通過者として掲載されている。この、資格にも何にもならない、一円にもならない、何の自慢にもならない、おそろしく局所的な名称は、この十一年で寿が手に入れた唯一にして最大の肩書きでもあるのだった。

何か珍しい古着を探して、古着屋に入ったのに、自分の体臭の残るTシャツが置いてあるみたいな状況に、ぼくは戸惑いを隠せなかった。

恥ずかしいと感じつつ、満足しそうになっている自分もいた。少なくとも、ぼくは一所懸命頑張ったし、その結果、この本の森の中に、自分の一部(恥部)がしみ(黒歴史)のように残ったのだからもういいじゃん。なんてことを思えるはずがなかった。スロットでどれだけ勝ちを重ねても、貯金が増えたとしても、それでじゃあ、もう勝たなくていいや、とはならないのと同じことだ。いや、それとはちょっと違うかもしれない。どっちだ? わからん。

次に読むべき本を探していたはずなのに、思いがけず自分の名前を見てしまったことで、感情がドバドバ溢れて収集がつかなくなった。6冊は借りようと思っていたのだけど、文庫本2冊のみ(軽いから)を借りて図書館を出た。2冊程度だと、余裕ができてしまって、読書は捗らないのだけど、仕方ない。

感情を整理しながら歩いて、パチ屋へ向かう。



昨日のBT

単発174枚(絆高確「縁」スルー)
単発137枚
2連286枚(絆高確「恋」「想」連続スルー)
3連327枚
4連508枚
3連382枚
2連288枚

読書が捗った一日でありました。
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