小説における書き出しとして、または最先端のトレンドである(ここでだけ)「人称問題」を考えるにおいて、夏目漱石の「我輩は猫である」を取り上げたい。

 我輩は猫である。名前はまだない。


この書き出しのインパクトは尋常ではない。「我輩」というのは、小さな子どもが使うような一人称ではない。むしろ尊大の色が強い。その尊大な人物が、自らを猫と言う。しかも、名前がない、とこう来るのである。人間なの? 猫なの? 猫だとすれば、どんな猫なの? 一行読んだだけで、先が読みたくなってしまう。

夏目漱石「我輩は猫である」(青空文庫)

しかし、この大発明のごとき書き出しに、戦争文学のスペシャリスト、大岡昇平は、

 小説にはまた一人称の小説(日本のいわゆる「私小説」はその一種です)というものがありますが、人物が幕の前に出て来て、前口上を述べるような調子ではじめることがあります。 

 我輩は猫である。名前はまだない。漱石「我輩は猫である」
 親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりして居る。漱石「坊ちゃん」

 のようなふざけた口調は比較的簡単ですが、

 今日、ママンが死んだ。もしかすると、昨日かも知れないが、私にはわからない。養老院から電報をもらった。「ハハウヘノシヲイタム、マイソウアス」これでは何もわからない。恐らく昨日だったらう。カミュ「異邦人」(窪田啓作訳)

 のようなモノローグは、声も低いような感じで、少し複雑になります。

大岡昇平「現代小説作法」より


と、刺身のツマ(カミュを上げるためのフリ)的な評価しか与えない。

昭和の誇る文才、大岡昇平については、また明日触れるとして、私、寿が漱石の「自らを我輩と呼称する猫」に感服する理由の一つに、「プレゼンテーション」という、極めて現代的な視点がある。糸井重里が、「紅の豚」のコピーの仕事を受けた際、「紅の豚というタイトルが最高のキャッチコピーですね」というようなことを語っていたが、小説の書き出しも、コピー、ないしプレゼンテーションのひとつなのだ。蛇足ではあるが、漱石ファンの宮崎駿のこと、紅の豚というタイトルは、おそらく「我輩は猫である」の血脈(またはエッセンス)を幾ばくかは引いているだろう。意識するにしろ、しないにしろ。

物まね、剽窃をせずに表現はできない。言葉、絵、音楽、どんなジャンルであれ、先駆者がいて、先行作品の影響をまったく受けずに作品をつくることは難しい。とはいえ、パクリは問題である。しかし取り込み要素(キャッチ)は必要である。というわけで、本筋ではない部分で、ほんの少し借りるという技術が発達する。それも、同ジャンル以外から、少なくとも別の文化圏から借りてきた方が、好ましい効果が得られるように思う。たとえば、エヴァの主人公のクラスメイト、鈴原トウジと相田ケンスケは村上龍の「愛と幻想のファシズム」のメインキャストから名前を借りていているが、ポストエヴァ世代のロボットアニメであるエウレカのアネモネも、同じく村上龍の「コインロッカーベイビーズ」から名前を借りている。これは真似の真似、また借りが成功したパターンである。ナウシカという名前の主人公のアニメがポピュラリティを得るのは難しそうだが、20世紀最高の小説家の一人、フランツ・カフカの名を借りた村上春樹の「海辺のカフカ」は最高の長篇小説である。愛のあるサンプリングは、足し算を掛け算にしちゃえという錬金術なのだ。

「書くこと、賭けること」は、小説(文学)とスロット(ギャンブル)を足しちゃえというコンセプトのブログである。どうぞお見知りおきを(自己紹介)。

稼動へ。



ところで、最近、ファフナーを打つ機会がとみに多い。下手な鉄砲数打ちゃ当たる理論でじゃんじゃん打ってます。

ファフナー22~
KIMG2630
111珍しい直入りVバトル
→スルー 続行
74cz
→8個 解除ARTゲット
90スタート
乙姫玉獲得
→スルー
271枚
30cz
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72cz
→3個 解除ARTゲット
40ゲームスタート
裏乗せ+10
そのまま終了 さっきの出玉よりちょっと減る。続行
29cz
→3個 スルー
56出撃クライマックス スルー
61強スイカ
62出撃クライマックス スルー
71出撃クライマックス
3度目の正直でVバトルへ
→スルー
うーんw 続行
17cz
→5個 解除ARTゲット
50ゲームスタート
乙姫玉獲得
→スルー
さらに減る。続行
77出撃クライマックススルー
96cz
→10個 解除ARTゲット
110ゲームスタート
KIMG2631
やったぜ、上乗せ特化ゾーン
65ゲーム。
更に倍(ドン)
KIMG2632
いつか大量上乗せで倍づけしたいものである。
KIMG2633
ボナを引いたりして、快勝。

その他は蚊も鳴く孵化もなく(興味深い誤字)。浮いて沈んでこのファフナー分の勝利。
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