小説も絵も透視力のたまものです。幻想が現実に変容し、心が語りはじめ、聞こえてきた言葉が文字となるとき、魔法の世界に入るのです。
Shan Sa 大野朗子訳
「人間は土に生まれて土に死ぬ。土に死ねば、この世に再びかえってはこない。にもかかわらず、その土からさえ、この世に立ちかえってくるもの。それが妖怪である。」
うしおととら最終話より
「不死鳥の灰」まえがき
遠い目は、過去を見ている。
時々、過去が異常に恋しいときがある。なんとなく気鬱で、過ぎ去りし日々を思い出す。過去に受けた傷、あるいは幸せな自分。現在地点との隔たりが、自分が間違った場所にいるような錯覚をもたらす。そのことを、感傷と呼ぶ。
時間は勝手に過ぎていく。止まってくれと言っても聞いてくれない。戻ってくれと言っても聞いてくれない。ただ、過ぎていく。感傷から逃れる方法はあるのだろうか?
最後のスロ小説です。
1/12 2017 11:00AM Start.
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