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午前11時のブンガク

ナルシスは、どうしても男でなければならないのである。と書いたのは三島由紀夫だった。一番じゃなきゃダメですか? 普通じゃダメなんですか? ダメです。そう、男って、バカなんです。

たとえば「強い酒」、たとえば「ヤンキーマンガ」、たとえば「ヒップホップ」、たとえば「ブンガク」、マイフェイバリットシングス。ぼくがそれらを愛好するのは普通の否定、あるいは、普通への憧憬(しょうけい)や怨嗟(えんさ)を反転させる方法だったからだ。

物心ついてから、今に至るまで、ぼくは常に現状に不満があった。不安があった。何をした。何を食べた。何を着た。何を飲んだ。勝った。負けた。何かを伝えずにはいられないのは、そのゆえ。ぼくは素直に生きていたいだけだ。が、素直は他者の感情(素直)と反目する。

「疲れた」

「だるい」

「あつい(さむい)」

「ねむい」

「腹減った」

「やりたい」

「もう死にたい」

聞かされる立場になって考えろよ、と言いたい。誰に? 自分に。

今日は自分語りが過ぎるのでは? とお思いのかた。イエス。我が30代後半の主人公が、にわかにモテはじめたのだ。報われなかった作中の人物が報われはじめ、作者が、嫉妬する。これではどちらが物語の登場人物か、わかったものではない。まいったね。

つづく
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