にほんブログ村 スロットブログへ

ちょっと昨日の日記は力が入りすぎた気がする。読んで疲れなかった? 大丈夫? といっても、今日で夏休みシフトは終わるので、1日5台しばりも、この日記もこれでおしまい。つきあってくれてありがとう。


いい加減ここではないどこかに行かないと死んじゃうし(旅行そんなに好きじゃないとか言っておきながら)、そろそろ文学賞に応募する作品を書き始めないと、未来が開けないし。ヒマなようで、忙しいようで。全部自分のためだから苦じゃないけどさ。

最後に何を書こう。夏休みっぽいことを書きたいな。清少納言の言うとおり、夏は夜。そして、ぼくが思う夏といえば、バカ。夏は夜。そしてバカ。やっぱこの組み合わせだよねえ。

       ΦΦΦ

こないだ書いた短篇集の第一作に家出が趣味の高校生クンが出てくるけど、中三の夏休みに訪れたブームも家出だった。といっても、夜中、ひっそりと家を出て、早朝にひっそりと戻ってくるというもので、それでもそのドキドキ加減はハンパではなく、特に最後の一週間はそのドキドキを味わうがために昼過ぎに起きて朝眠るという、およそ中学生らしくないサイクルで生活をしていた。

当時、ぼくの部屋は二階にあった。玄関を使いたくない以上、そこから出るしかなかった。家族が寝静まった後、息を潜めて窓から降りる。落ちたら骨折はしないけどたぶん痛い。それに音がする。だから慎重に、窓枠を掴み、ぶら下がり、えい、と飛ぶ。それでどこに行くかというと、短篇の主人公みたいにひとりで違う街に行くなんて真似はできなかったので、必ず誰かを誘った。あるいは誘われた。受験を控えた中三男子は大抵ナーバスだった。その反動からか、コミュニティをつくってその中で不満を消費しあっていた。行き先は、いきつけの神社か(oh my god!)、中学生のくせになぜか一人暮らししてる友人のところか、あるいは門に錠がされていない学校(キレる17歳という社会現象以前だったのでゆるかった)のどれか。

ところで、ぼくの小中学生時代の聖典、「特攻の拓」というマンガの中では、鮎川真里、通称マー坊くんという登場人物が一番好きだった。その無垢と破壊の化身っぷりが。好きなシーンがあった。マー坊くんと幼なじみのアキオくんというふたりが中学の夏休みの終わりの日の夜にタバコを吹かしつつ、暴走族の先輩が単車勝負してるところを眺めながら、「アッちゃん、”族”つくろーよ? 二人で・・・」というシーンが好きだったのだ。何か儀式的で。形式美的で。おれらもうガキじゃねえぜ、そろそろ高校に上がるわけだしさ、みたいな。

ぼくは当時から虚構の世界に影響を受けやすい性格だったので(というか、だから虚構の世界を書く人間になってしまったので)、このシーンを再現したい、という思いが高じて友人を誘った。で、1995年の8月31日、ぼくと友人は、夜の散歩に繰り出したのだった。

ぼくたちは人通りのない路地をフラフラ歩きながら、タバコをくわえ、ひとつのライターで二人分の火をつけた。しゅぽっ。
「中坊最後の夏が終わるな……」ぼくは言った。
「ああ……」友だちは深くうなずいて、タバコの煙を吸い、そして吐き出した。

くうううう、馬鹿じゃないか、と思う。

       ΦΦΦ

ぼくと彼とは莫逆の友、親友だった。はずだった。どうして疎遠になってしまったのだろう? 中二病というか中二の頃、授業をさぼって初めてのタバコを吸って、教室に戻るときにタバコ臭チェックをしあったり、使うあてもないのにコンドームを買ってきて(勉強会的に)つけてみたり、けしごむと安全ピンを使って初めてピアスを開けたのも彼の部屋だった、そういえばパチ屋にも一緒に行った気がする。カヲルでいいよ、碇くん、ぼくもシンジでいいよ、カヲルくん、的な要素もあったんじゃないかくらい仲の良い友だちだったのに、どうして疎遠になってしまったんだろう?

……そういうもんなんだよな。今になればそう思う。幼なじみ、幼稚園、小、中、高校、延々と、ぼくには絶滅してしまった親友が何人もいる。ぼくの性格が相手に合わなかったのか、相手の性格がぼくに合わなかったのか。環境や状況が関係を断ち切る刃になったのか。何にせよ、固定化された人間関係なんてありえない。それは家族であってすらそうなのだ。ただ、夏の終わりは何かもの悲しい。かつて愛し合った彼氏/彼女の別れには、どちらかの明確な「意志」がある。が、友人関係の終焉には、意志以外の何かがある。その何かの象徴のようで。

       ΦΦΦ

この夏したこと。

読んだ「世界の文学」は31冊。1日4冊から1日2冊へ。途中酒に溺れて5日くらいさぼって、今は1冊。今年中に読めばいいや、という風に下方修正w

海? 行ってない。
山? 行ってない。

どこ行ったっけ? 飯屋、飲み屋、……パチ屋。

書いた文章、たくさん。……いつの間にか2015年の夏がどこかに消えてしまった。

でもね、夏休みは終わらない。ぼくはまだ夏休みの中にいる。文章を書く。文章の中で過去や現在や未来を行き来する。それは永遠に終わらない夏休みの宿題。
にほんブログ村 スロットブログへ