040 - コピー
精神と時の部屋での生活1
精神と時の部屋での生活2
精神と時の部屋での生活3

これは完全に個人的な見解ではあるけれど、物語の目的は、ほとんどふたつのパターンに集約される。 

1、神殺し(父殺しでも母殺しでも兄弟殺しでも姉妹殺しでも継(父)母殺しでもいじめっ子殺しでもモンスター殺しでも環境破壊でもいいけど)

2、ボーイミーツガール(ガールミーツボーイでもガールミーツガールでもボーイミーツボーイでものび太ミーツドラえもんでもいいけど)


なぜかといえば、人間の人生の目的が、そのふたつしかないからである。

一般的な人間の欲望を三大欲などと言うが、

・性欲
・食欲
・睡眠欲

1、2を経なければ、その欲望は達成できない。

その他の欲望、

・物欲
・金銭欲
・名誉欲

にしても同じこと。1をしなければ手に入らない。

「求めよ。さらば与えられん」ではないけれど、この「求める」ことじたいが、神への叛逆なのだ。

ここで言う神は、当然メタファーである。

神、つまり「自分のいない世界」「既存の世界」

そこにあらわれる人間、すなわち主人公。

限られた資源を奪い合う(あるいはシェアし合う)というのが、生物の行動の基本パターンだから、新たな人間の誕生は、既存の世界にとってはジャマ者なのである。

環境、既得権益、恋のライバル、何でもいい、人間は生きるために、既存の枠組みを壊し、自分の居場所をつくらなければいけない。

1、性欲のために
2、食欲のために
3、睡眠欲のために

あるいはすべての欲望のために。

生きるために。


さて、スロット小説を書こうと思ったが、いざ書こうとすると、何から手をつけていいものかわからない。スロットを知らない人にどうやってスロットを説明するのか。あるいは、スロットというあまりに個人的なギャンブルを、どうやって文章という万人に理解可能な形式に落とし込んでいくか。

とりあえず、ランニングがてら、取材と称してパチ屋に入ってみた。で、ラインナップを見て、客層を見て、「……久々に入るとビビるほどうるさいな」という感想を得た。

久しぶりの爆音が、ぼくの中の何かを変節させたようだった。

帰り道、走りながら、こう思った。

何が「物語」だ「今までにないもの」だ「物語の目的」だ「自分の書きたいもの」だ「共感」だ?

もう黙れ、と思った。

小説が小説である、小説にしかできない、小説にしかなしえない、小説以外にはできないもの、それを書くしかないじゃないか。スロットの力を借りて。ぼくはそう思った。

小説の小説による、小説のための小説。

そう、純文学、である。

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