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このブログの執筆者である寿は、このコーナーに(というかブログじたいに)「わかりやすさ」を取り入れたいと、ワインの世界を変えたロバート・パーカーjrにならい、自分の文章に点数をつけてみよう、と思い立ったのだった。このポイントのことを、KKポイントと呼ぶ(説明しよう。KKポイントとは、書く(こと)賭け(ること)ポイントのことである)
KKポイントで評価すべきは3項目。
1、ブログで最も大切とされるタイトルと、そのタイトルにみあった内容かどうかの評価(1~15点)。
2、テーマとモチーフの普遍性、同時代性、今書くべき内容であるかどうか(1~15点)。
3、全体の質のレベル。余韻、余白。その記事が未来に与える影響と、今後の展開を鑑みて(1~20点)。
最初の持ち点(50点)にこの点数を加算するシステムである。では、いきます。

第百三話「期待値オトコ、追い込まれて

おそらく期待値オトコは気づいていませんが、刹那女は悪意があってこんなことを言ったわけじゃないと思うんですよね。よかれ、と思ってるんです。たぶん。
世の中で起きてしまう悲劇はだいたいそうですが、それは善意からはじまります。 
人間はだいたい「良い」と思うものを人に薦めたくなります。それも、ただの他人ではなく、親しい人に薦めたくなってしまう。
でも、その「良い」は、もしかしたら、その人にとってのみ「良い」という可能性がある。その場合、薦められる他人からすれば、「悪い」ものに転化してしまう。親しければ親しいだけ、受けるダメージは甚大なものになる。薦める人にとっても、薦められる人にとっても。
それはちょうど、魔法少女たちが「願い」の代わりに「代償」を受けるのと同じ構造です。その願いが純粋であればあるだけ、撒き散らす災厄の度も激しくなる。
哀しいですね。その代わり、人間には哀しみに共感する力が備わっている。そこに、わずかではあれ、救いがあるのではないか、と思います。

1、タイトルは好き。が、目を見張るような展開ではない。というか、ありがちな展開ではあるが、期待値を追うことに葛藤する期待値オトコに萌え。8点
2、スロットをする人がどう社会と関わるか、というのはスロッターの抱える永遠のテーマであります。(スロットだけに)6点
3、端的に言えば、キャバクラや夜の街以外に出会う場所がなくなる袋小路的な道を歩く、もしくは歩こうとしている人間たちの行く末はいかに? ということです。冷静に考えると、やっぱり切ない部分はありますよね。(パチ屋だけに)7点

total 71点

第百四話「同級生の死

人間にとって、死は三種類あります。「自分」の。「他人」の。それから「知り合い」の。
しかし、死を脳死と定義するならば、人間にとって切実な死はひとつしかない。それは自分の死でも、他人の死でもない。自分とは脳が自覚する自分であるからして、脳が死んでしまっては、自分の死を自分では知覚しえない。他人の死はそもそも実感がないからわからない(何とも言えない)。そうなると、死とは、身近な人の死しかありえません。

申し訳ないですが、今回点数はやめておきます。献杯(と酒を飲む)!

第百五話「けどやっぱ北斗だ

1、北斗楽しい。10点
2、こういう感じで機種を語るのは、書いていて、とても楽しい経験でした。8点
3、たっぼいたっぼいが流れてくると、表情は変わらずとも、内心とてもテンションが高いのです。7点

total 75点

第百六話「哀しみの北斗

1、北斗つらい。2点
2、こういう展開でも、記事にできるのはせめてもの救いです。ありがとうございます。1点
3、まったくかんばしくない展開をくぐりぬけたことに対しては、よくやった、自分、と思います。でも、それだけ。1点

total 54点

第百七話「感情を練習する

小説を書いてみました。
小説なのか、エッセイなのか、日記なのか、判断がつかない微妙なラインですが。

元ネタは演技のレッスンで散々やった「喜怒哀楽」の表現というやつです。人間の感情というのは、感じるから表情に出るわけで、演技というのは、それと逆のことをしないといけないんですね。けれど、それだとやっぱり難しいから、演劇の世界にはメソッドがあります。
一番有名なもので、かつ、効果的と言われているのは、デ・ニーロ、アル・パチーノを排出したアクターズスタジオや、それに追随した日本の芸能事務所などがレッスンで取り入れる「スタニスラフスキーシステム」です。
コンスタンチン・スタニスラフスキーさんという、20世紀初頭のモスクワに生きたロシア人の名前を冠した演技メソッドですが、今なお有効で、現在進行形で発展し続けており、ものすごく簡単に言うと、フリをするのではなく、訓練によって、実際に「そう思う」ことを目指すわけです。台本に悲しいと書いてあるから「悲しい」と泣くのではなく、悲しいから「悲しい」と言い、そして、泣くのです。
何のこっちゃ、と思いますが、あたりまえのことながら、台本に「悲しい」と書いてあっても全然悲しくないんですよね(笑)。そこを他人が見ても悲しい、それも、涙を流させてしまうレベルで演技ができる俳優というのは、やはり尋常ではない技術なわけで。そしてそれは、作家も同じだと思います。

1、タイトルのできは正直よくない。5点
2、今書くべき内容かどうかもわからない。5点
3、パチンコ屋に通う人の感情と、かつての自分を重ね合わせた部分は気に入っている。10点

total 70点

第百八話「朝焼けと拳銃と月光(我は神の子)

1、けっこう好きなタイトルと内容。10点
2、以前、アメリカにある港湾都市を歩いていて銃声を聞いたことがあったけど、あれも、タイヤが破裂した音だったのかな(知ーらない)。見ざる聞かざる。でも言う。8点
3、今考えると、二十歳そこそこの自分は、大人とか子どもとか言う前に、まだ人間になれていないようなところがありました。よくここまで生きてこられたな、と思います。10点

total 78点

こうして見てみると、先週の記事は小説ナイズドされたものが多かったように思います。間違いなく太宰の影響ですねえ。
フル稼働のゴールデンウィークを抜けたわけですが、個人的にはスロットの成績がふるわず、おまけに精神の状態も思わしくなく、外の世界がやっと空いた、好機! ということで、内にこもるのではなく、外に出ようと思います。
どこへ? パチンコ屋以外へ。 

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