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「狂ったお茶会」アーサー・ラッカム


今は昔、他機種とは相対的に機械割の低い初代番長の6をしょっちゅう打てていた頃のこと。



とある異国で●ファナを吸う機会があった。

当地における例の向精神薬入手は日本におけるパチンコ屋入店ほどの敷居の低さであり、したがって、酒をかっくらう感覚で、ラリパッパになることが可能だった。


とはいえ、相手はソフトドラッグの代表、●ファナ伯爵である。攻撃的な効果も肉欲的な効果も一切なかった。ただバカになっただけだった。


一緒にいたのはパチンコ屋で知り合いになったFくんと、その後輩だった。

今とは違い、パチンコ屋でコミュニケーションをとる時代がぼくにもあったのだ。



「だ、だ、誰だー。おれの時間を奪ったのはー」Fくんが騒ぎだす。「ま、っま、っまさか、Dioか? Dioなのか? どこだ? 誰だ? 誰だ! ザ・ワールドを使ったのは?」


「何言ってんだこのナメック星人は」とぼくは言う。ぼくの目には彼の体が緑色に見えているのだ。「なあ、カカロット」


Fくんの後輩はぼくの問いかけを完全に無視。

押忍!番長のレギュラーボーナスを再現しているのか、上半身を懸命に使い、ひたすら走る真似をしながら、「轟けドリーム」を熱唱している。

そして時々、マチコセンセーイと叫ぶ。


何がしたいかわからないが、とにかく番長のことが好きなことだけはわかるFくんの後輩だった。


いや、ぼくたちも番長は好きなのだった。設定2の天国ループで7000枚出したことも、設定6でクソ負けしたことも、1ゲーム連なのにストック切れでバーが揃ったことも、酸いも甘いもかみ分けて、それでもぼくらは押忍!番長という台が好きなのだった。


時間の流れから外れてしまったFくんも、そのFくんのことをエイリヤンかピッコロ大魔王のように見えているぼくも、Fくんの後輩に合わせてマチコセンセーイと叫ぶ。


マチコセンセーイ

「マチコセンセーイ」

マチコセンセーイ

「マチコセンセーイ」


カルト宗教も真っ青のコール&レスポンスである。


我々の間にはマチコセンセーイ以外のコミュニケーションはない。

Fくんはまるで時間をどこかに落としてしまったかのように探し続けているし、ぼくは彼をただのナメック星人と決め付けるただのサイヤ人のエリートだし、Fくんの後輩はひたすら番長の世界を走っている。


何がおかしいのかさっぱりわからないけれど、我々はずっと笑っている。


けらけらけらけらけらけらけら。
ふっ。 

かーっかっかっかっかっかっか。
ふっ。 

轟けードリー。轟けードリー。

マチコセンセーイ。

マチコセンセーイ。

マチコセンセーイ。
 


いや、これ、日本では非合法でいいだろ。翌朝起きて、とたんに恥ずかしくなったぼくはそう思いました。


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