ずっとドブ川だと思っていたところで、何百匹もの魚が蠢いているのを見かけた。

生命が脈動していた。人々の営みを通過した汚水の中で。


少し前に、この川沿いを散歩していると、川面に光る緑色の球体を発見して、足を止めた。得体の知れない新種の生き物か、宇宙人の卵か、なにがしかの魂かと思った。


目を凝らすうちにその正体が判明する。テカテカのボールだった。弾む時にパインパインと音がするタイプのあのボールだ。


そう。ぼくの目はふしあなである。
 

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