この世の中で、たったひとつのものの一番は自分である。

ぼくはもう、自分のことを卑下することもなければ、後悔もしないと決めている。

そんな行為に意味はない。

けれど、二日酔いの後やギャンブルに負けた後はその決意が揺らぐ。むしろ消える。


酒を浴びるように飲んだのも、金を失ったのも、すべて自分の蒔いた種という、大人にとってあたりまえのはずの前提、自己責任を忘れてしまったかのようだ。もういやだ、ママのお腹の中に戻りたい、と喚くクソガキのように。


ダメなのである。それではダメなのだ。

色々なことがめんどうで、めんどうで、発狂しそうにめんどうだけれども、ぼく以外にこの道を歩くことのできる人間はいない。
空を見ると、雲がゆっくりと、西から東へ流れている。
雲の成分はほぼ水であり、水は重力に則り落下するはずなのに、なぜ浮くか? すさまじく軽いからだ。

ダメだ。 意識を外に逃してもダメだ。
ぼくはひとりしかいない。それと同じように、人間はほぼ全員自分を自分と認識して暮らしている。全員が全員、特別な自分として生きている。


 

そこに一縷の望みがあるような気がする。ないような気もする。揺れ動いている(あの雲のように?)。



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