書くこと、賭けること

どうもはじめまして。スロ小説家のブログです。

すべての書かれたもののうちで私が愛するのは、自分の血で書かれたものだけだ。
血で書け。そうすればきみは、血が精神であることを経験するだろう。

フリードリヒ・ニーチェ 永井均訳
「ツァラトゥストラはこう語った」
読むことと書くこと、より

第五十一話「吉宗のプッシュボタンをめぐる文系の考察」

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二月の後半あたりから、けっこうな頻度で吉宗を打つようになった。


ポイントはいくつかあるが、第一にプッシュボタンによるキャラクターの示唆があげられるだろう。

簡単に言えば、モード推察がしやすく、リセット、宵越し、ともに狙いやすいのである。

そのような仕様からだろうか、今ホールでは、プッシュボタンを押された状態の吉宗ばかり、というありさまである。


これを押したままにするスロッターは、どのような考えの持ち主なのだろうか。ぱっと思いつくものをあげてみる。


1、めんどくさい。


2、時間の無駄と考えている。


3、とりあえず押してみたはいいが、戻し方がわからない。

4、いやがらせ。 


人間は、おそらく脳内にある神経細胞(ミラーニューロン)の機能ゆえに、他者の行動を真似てしまう習性がある。「はじめの一歩」の青木の必殺技「ヨソ見」同様、誰かが後ろを振り返ると、その列で打っているみんなが振り返るという現象を、パチンコ、スロットを打っている人ならみんな経験していることと思う。
 

つまり、誰かがボタンをプッシュしていれば、自分も押してみる、というのが普通であり、案外3が多いのではないか、と推察する。

まず、専業としてスロットに取り組む人間は、他者にとって得になりかねない行動を極力とらないものだ。

手間、というのは、言うまでもなく優位性である。たとえボタンを一度押すという手間だとしても、手間は手間だし、優位性は優位性である。

ということで、同音異語的な1、2という理由でボタンを戻さない人物はスロットを本業にしていない可能性が高い。

当然、3という理由の人も、専業としてスロットを打っている人でない可能性が高い。
4は言わずもがな。 


これらを鑑みるに、やはりまだまだパチンコ屋は安泰ではないか、と思う。マクロスフロンティアやウルトラマンウォーズや吉宗のプッシュボタンを律儀に戻すスロッターばかりのホールには、できることなら行きたくない。


と思うのも、ホールを回っていると、プッシュボタンが押されているにもかかわらず、打てる台がけっこうあるからだ。ぼくの地域だけの特色なのだろうか?

ともあれ、この状況は続かないだろうな、とも思う。

現在の情報伝達スピードはサミーショックの頃の比ではない、というよりも、そのような台は、客が飛んでしまうからだ。


あるいは、ぼくの考察が外れていたとしたら、現状は厳しいと言わざるをえない。
問題はぼくの仮説における2の処遇である。 
2、時間の無駄と考えている。

勝っている人間が、寸暇を惜しんでプッシュボタンを戻さないのだとすると、大げさに言えばそれはハイエナではなく、集団で襲い掛かり、根こそぎ作物を収奪し、その場所を不毛の土地に変えてしまうイナゴの所業である。
肉食動物の特性として、食物をシェアする、という利他性があげられる。これは他の動物には見られない特性である。 

ホールがイナゴに占拠されたら、と考えると、恐ろしい。


妄想はじめ


「疲れを知らない屈強な集団が、同時多発的に日本中のパチンコ屋のすべてのスロットコーナーを、朝から晩まで練り歩き、細かな優位性を根こそぎ刈っていく」


妄想終わり


現実的にはありえそうもないことだが、実際そんな事態になったら、もはやパチンコ屋は遊戯場ではなくなってしまうわけで、そうならないことを願うばかりである。

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週間我評第八週「拝啓 先生へ」

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第五十話「そこは魔窟ぞ(恥さらし最終回)」

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「うさぎの穴に落ちて」アーサー・ラッカー

役者の面白みというのは、ここではないどこか、自分ではない誰かに瞬時になれるところではないか。それは言うなれば、人生の別の可能性に触れる、ということではないか。


でもそれは、役者に限ったことではない、役者としての才能のなさを棚に上げてぼくは思ったのだった。


どうやらぼくは、演技では矯正できない心根の持ち主だった。
なぜかぼくは憤慨していた。やりたいことを探す、という言葉に、そもそも矛盾があるのだ。やりたいことは、もうすでにやっているに決まってるじゃないか。


ぼくの場合、それは文章を書くことだった。

しいて言えば、やりたいのは、スロットだった。


その後、本当に人生すべてを文章に賭けようと決めるまでには、幾つもの挫折をくりかえすことになるのだが、ともかく、そのような自己確認の後、ぼくはパチンコ屋でのアルバイトも、演技も、やめることにしたのだった。


アリスはウサギを追って不思議の国に入る。ぼくは獣を追って芸能界という穴に落ちた。そして、その穴から抜け出たと思いきや、気づくと別の穴に落ちていた。
 

この文章を見ている方の中に、やりたいことがあって、何かの穴に入ろうとお思いの方がおられるかもしれない。

だが、そこは、魔窟ぞ。


……少なくとも、魔窟の可能性大、である。
 

永遠に日の目を見ない、日の光を浴びることができない可能性がある。普通の幸せが手に入らない可能性がある。


それでもぼくはこの穴の中の住人として生き、死んでいこうと思っている。

拙文を読んでくださって感謝します。 

短期集中連載 終 

poti. 寿


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作者 寿
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ふと思う。スロ歴ってどれくらいなんだろう? 今年で20年? そんな経つ? ピーいれたいね。スロットばっか打ってるわけじゃなくて、普段は小説書いてんすよ。ちっとも売れないけどね。つうか売ってないしね。けどこのブログだと読めんすよ。フォウ!

ブログポリシー「my rights sometimes samurai!」
当ブログは、寿という人でなしが小説を書くなかで、
また、スロットを打つなかで、
はみ出たものを一所懸命につづったものです。
基本的に毎日更新してはいますが、
毎朝グビグビ飲めるというほどあっさりした、
また、健康的な文章ではありません。
油ギトギトのラーメンというほどではないと思いますが、
胸焼け、食あたりを起こす可能性がある由、ご留意くださいますよう。

また、コメントは大歓迎です。
引用ももちろん大歓迎ですが、引用元の記事を明記していただけると幸いです。
それでは今日もはりきって行きましょう! どこへ? パチンコ屋へ。
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